Mate

chopmypop2005-08-30

  • アーティスト: Mate
  • アルバム: Sol de media noche (2005)
  • レーベル: siesta

Siestaレーベルというとラウンジっぽいおしゃれな
イメージがあったので少し敬遠気味だった。
おしゃれっぽいものって、自分がおしゃれさんでないので
居心地が悪いのだ。


なんで、このCDも友人にもらわなければ聞かなかっただろう。
初めて手に取ったときの感触はなんともいえなかった。
紙のマットな手触りの中で、おそらく70年代くらいっぽい
真ん中の子供の写真のつや感が不思議だ。


最初は、ああ、静かで良質なPOPか、と思った。
正直「良質な」ものには飽きてきていた。
「良質な」押し売りはもういいって。

何回か繰り返しているうちに歌っている言葉はぽつぽつと
耳に入ってきた。


昨日、佐内正史の「タンタンと」という題の写真集をなんとなく眺めていた。
タンタンと、暮らしの中の場面が色鮮やかな写真に切り取られている。
タンタンと、繰り返される中でふと、心にひっかかるものが離れない。
Mateは淡々と歌う。
悲しい、って叫んだりしない。
嬉しい、ってはしゃいだりしない。
レナードコーエンを思わせるような、抑えた囁き声にも近い歌声。
そんな中でも、あの写真集の中から浮かびあがったように
何回か聞いたときに何かが強烈に見えてくるのだ。



MATE
Plastic d’AmourのAlberto Matesanzによるソロプロジェクト。


↓試聴
http://www.siesta.es/pags/disco.asp?codigoSiesta=198

↓HP
http://www.siesta.es/webmate/index.htm

佐内正史
http://www.sanaimasafumi.jp/